ペット法務 動物愛護

終生飼養義務とは?―ペットを最後まで守る責任

犬や猫などのペットを飼うとき、必ず考えなければならないのが「最後まで責任を持って飼う」ということ。

動物愛護管理法では、これを終生飼養義務(しゅうせいしようぎむ)と呼び、飼い主に課しています。

1. 終生飼養義務の内容

動物愛護管理法 第7条には次のように定められています。

動物の所有者または占有者は、その命を終えるまで適切に飼養するよう努めなければならない。

つまり、ペットを飼ったら 寿命をまっとうするまで世話をする責任 があるということです。

病気になったから、年を取ったからといって捨てることは許されません。

2. なぜ改めて義務が強調されたのか?

ペットを「家族」と呼ぶ人が増える一方で、高齢になって世話ができなくなった、引っ越し先がペット不可だった、鳴き声や臭いで近隣トラブルになった、といった理由で手放されるケースも少なくありません。

こうした現状を受けて、令和元年改正でも「終生飼養の徹底」が明確に打ち出されました。

3. 実際に問題となるケース

高齢者が飼育を続けられなくなるケース

ペット信託や後見制度を活用して、万一のときの引き取り先を確保することが大切です。 

病気や介護で十分に世話できないケース

地域の動物愛護団体や一時預かりサービスを頼ることも可能です。 

経済的理由で治療費が払えないケース

 ペット保険や自治体の助成金を調べておくことで備えられます。

4. 飼い主ができる備え

  • 避妊・去勢手術をして繁殖を防ぐ
  • ペット保険への加入を検討する
  • ペットの健康診断を定期的に受ける
  • 自分に万一のことがあった場合の後継飼い主を決めておく(遺言や信託の活用)

5. まとめ

終生飼養義務とは「ペットの命を最後まで守る責任」 であり法律で定められてます。途中で飼育を放棄することは許されません。

高齢化や経済的理由で手放すケースもあるため、事前の備えが重要です。

ペットを飼い始める前に「最後まで面倒を見られるか」を考えることが、最も大切なルールだといえるでしょう。

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