突然の事故、それも「当て逃げ」でペットが被害に遭うことほどショックなことはありません。
大切な家族であるペットを守るために、飼い主はどのように行動すべきか。
今回は、ペットが車に当て逃げされた場合の対応方法について整理しました。
1. まずはペットの命を守る行動を
最優先は ペットの救命処置 です。
怪我をしている場合は、すぐに動物病院へ搬送 出血がある場合はタオルなどで止血 呼吸や意識がない場合は、できる範囲で心肺蘇生（動物病院に電話しながら指示を仰ぐ）
※飼い主が動揺してしまうのは当然ですが、「一秒でも早く獣医師に診せる」ことが何より大切です。
2. 警察へ連絡
道路交通法上、動物も「物」として扱われるため交通事故扱いになります。
犯人を特定するためにも、必ず警察に連絡 「物損事故」として届け出が可能 ドライブレコーダーや防犯カメラ、目撃者の証言が決め手になることも
「ペットだから…」と泣き寝入りせず、まずは警察に相談してください。
3. 動物病院で診断書をもらう
診断書は 治療費や損害賠償請求の根拠 になります。
治療にかかった費用 今後必要になる継続治療費 介護が必要になった場合の費用
これらを請求する際に必須となるため、必ず発行してもらいましょう。
4. 加害者が見つかった場合の対応
もし加害者が特定できた場合、以下の費用を請求できます。
動物病院での治療費 介護やリハビリに必要な費用 ペットが亡くなった場合、葬儀費用や慰謝料（判例によっては認められる場合あり）
弁護士に相談するとスムーズに進められます。
5. 加害者が見つからなかった場合
当て逃げで加害者が特定できない場合でも、飼い主が加入している ペット保険 や 自動車保険（人身傷害補償特約など） が使えるケースがあります。
加入中の保険を確認し、必要であれば早めに保険会社へ連絡しましょう。
6. 飼い主の心のケアも忘れずに
突然の事故はペットだけでなく、飼い主にも深い心の傷を残します。
もし大切なペットを失ったり重症を負った場合、自分自身のメンタルケアも大切にしてください。
信頼できる友人や家族に相談する 動物病院や地域のペット相談窓口を利用する SNSやブログで気持ちを共有する
まとめ
ペットが当て逃げされた場合、
まずはペットの救命処置 → 動物病院へ 警察に必ず届け出る 診断書や証拠を残す 加害者が特定できれば賠償請求、できなくても保険を確認
という流れで動くことが大切です。
大切な家族を守るために、日頃から 最寄りの動物病院や警察署の連絡先を控えておくこと も防災と同じくらい重要な備えになります。